日韓よもやま話—七夕の違い
七夕はもともと中国の伝説が起源といわれ、韓国や日本はもちろんアジア諸国で親しまれている行事ですが、その違いをあまり知らない方もいるのでは…?
日韓のどちらの違いをも楽しめるよう、少しご紹介します。
日本
カラフルな短冊に願い事を書き、飾りとともに笹の枝に吊るして心願成就を願います。
実は、日本では古来より五穀豊穣を祈願するための行事が行われていたのが七月。そこに、”竹竿に糸をかけて習字や裁縫の上達を星に願う”という中国の風習とおとぎ話が混ざり、今のかたちになったのだとか。
毎年、七夕の日に晴れて織り姫と彦星が再会できることを祈りつつ、日本各地の大規模な七夕祭りの他に、子どもたちがお願いごとを短冊に書いて飾る、といった形で残っています。
韓国
恋人のための日が多いことで有名(?)な、おとなり韓国。
チルソッと呼ばれる七夕も、恋人が愛を誓い合う日なのだそう。かつては銀杏の木の種を贈るのが永遠の愛のしるしとされていましたが、現在ではその光景はほとんど見かけなくなりました。(ちなみに、この日には小麦粉で作った食べ物を食べるのが慣例です)
七夕の日に雨が降ると、織り姫と彦星が一年ぶりの再会を喜ぶ涙の雨、翌日まで降り続けば、その二人が別れを惜しむ涙の雨といいます。情感豊かな韓国らしい考え方ですね!
韓国は伝統として旧正月を祝うのと同じく七夕も陰暦で、今年は現在の暦で8月2日に祝います。
雨、降りますように。